病棟師長

私は回春荘病院に勤務して20年になります。
当初精神科に勤務することに「精神と身体的ケア両方ができるのか?」という不安がありましたが、今は精神科看護こそ看護の基本だと思っています。
目に見えてわかる病気ではありませんし、他の病気を抱えていないとも限りませんので、その分観察力やコミュニケーション能力が問われるからです。
日々患者様と接している中で、私も成長させて頂いているという実感があります。
職員も患者様の環境要因の一部です。
私たち自身が心を閉ざしたまま患者様と向き合っていては、患者様も心を開いてくれません。患者様とじっくり話ができる環境を私たちがいかに提供できるかが重要な鍵となります。コミュニケーションを取りやすいよう、常に聴く耳を持つ姿勢を私たちが持ち、心理的ケアができるかが大切だと思っています。
茨城の方言で「いいあんばい」という言葉がありますが、私はこの言葉が大好きです。必ずしも教科書通りにはいかない毎日の中で、「いいあんばい」に患者様の心に寄り添える、心のビタミン剤みたいな看護師を目指してこれからも頑張っていきたいと思います。
病棟師長 古澤 理香
今年新卒の看護師

私は4月から看護師として勤めています。働き始めた当初は患者様が何を考えているかが分からず難しいという思いが強くありました。また看護師として責任のある立場となり、新しい環境での仕事の開始という事も重なり不安な思いがありました。精神科は奥が深く難しいですが精神科の患者という先入観を持って関わるのではなく表情の観察やコミュニケーションをとる事で患者様の訴えや症状の変化が少しずつ分かるようになってきました。その中で私たちスタッフの声掛けひとつで症状が良くも悪くもなると言う事を日々学んでいます。病棟で働いている先輩は経験、知識が豊富な方が多く優しく、丁寧に指導を頂き、患者様からも学びを得ることが出来る良い環境で働くことが出来ています。今後もこの日々の学びを活かしスキルアップに努めて患者様に良い看護を提供できるようにしていきたいです。
磯前 幸紀